2日前、北海道教育大学の三井先生・宮原先生が、昨日中学校に来校しました。中頓別町には、4年以上前から関わってくれています。
2時間目に校長と懇談、3・4時間目は授業参観、5時間目は2学年体育を公開し、協働的な学びについてご覧頂きました。
生徒たちは、先生の指示に従って、伸ばすところを意識してストレッチし、キャッチボール練習からスタートしました。
2年生で行ったのは「ベースボール5」という競技。野球をどの子もできる形にした競技で、①硬めのスポンジボールを使用。②手で打つ。③内野が広い。④バントは禁止ゾーンあり。⑤1塁は駆け抜けてもOKでもその先のエリアに留まる、等が変更されています。
競技ルールを映像で確認し、体育館で行う中中独自ルールも確認。説明が長くなる中、2年生は思い思いの姿で集中を途切れさせないようにしていました。
放課後、先生方でリフレクションを実施。6時間目は他学年も授業をしていましたが、見に来られた先生方が、初任の先生と学び合うために集まりました。
自分の教科では見られない生徒の様子など、先生方も論議に花が咲きました。
三井先生からは、2年生が競技に期待を持って集中していたこと、互いに顔を付け合わせて、作戦版を使って競技の動きを説明していたこと、「どう行けばいいの~」と課題が見えてくる生徒の言葉があったこと、
「フォースアウト」という野球ならではのルールをどう説明するか、専門用語ではなくて、分からない人のために説明する力を発揮する子、分からないことを素直に聴ける子のやりとりがあり、チームの方針を立てて、全員が参加できる目標を立てて次に進んでいた姿が示されました。生徒たちの力でそれができたこと、先生がその環境を整えていたことを写真と共にふり返ることができました。
宮原先生は、また別の視点から。午前の授業でも、生徒たちが聞きあったり、相手を固定するのではなく、必要に応じて変えているなど、子ども達が個別と協働の学びを変えながら過ごしている様子を示されました。
体育の授業では、最初にリードして教えていた人が(状況を見て)一端引いて、別の人がもっとレベルを下げて分かるように教え、最後に最初の人に戻る、という「学びの中心軸の変化」を示されました。実社会でもよくある風景が、2年生の学びの中でも展開されていました。
最後に面白い資料を提示されました。「自治の3つのポイント」です。
学校自治をつくるのは「学級や生徒会活動」です(校則ではありません)。
最初は「ルールを守る」ですが、次に「(変だ、おかしい)自分たちの不利益にはだまらない」になり、最後は「(全体の利益を考え)自分たちで決める、変える」になり、「そのルールを守る」につなげていくことができます。中頓別中は今どのあたりになるか、考えさせられました。
今、制服のポロシャツ導入も、生徒会とPTAで提案し、ルールが正式に決まれば動き始めます。
夏休みまであと少しですが、よい授業、よい学校自治づくりを進めましょう。