昨日は,中頓別町新しい学校づくり推進室と中頓別町総務課主催で,令和9年完成予定の地域複合施設「人生100年の学びの拠点×中頓別学園」を想定して,地域・こども園・小中学校合同避難訓練と1日防災学校を行いました。
ねらいは4つ。①自分で避難する力を付ける,②こども園・小中学校・保護者地域で協力することを学ぶ,③先生・保育士・職員の協働で避難させる訓練を積む,④危険や事故から身を守る(防災)知識を学ぶ,です。
3時間目に小3生は,留萌開発局のご協力で,災害から暮らしを守ることを学びました。照明車や・・・

災害用ドローンを飛ばして,危険な場所の情報をいち早く知ることを学びました。

4時間目に小6生は,上川支庁のご協力で,避難所設営体験で段ボールベッドを作りました。4人乗っても大丈夫なことがわかり,床で寝たときは振動やホコリがあり,ベッドやパーティション(仕切りのこと)があるだけで,快適に過ごせることが分かりました。

その他にも,小1生は気象台による防災カルタ,小2生は警察による新聞紙スリッパづくり,小4生は役場総務課による中頓別町ハザードマップづくり,小5生は気象台の方による台風接近の知識について学んでいました。
昼休みです。12時50分から続々と町民の方々とこども園の年長組も学校に来ました。13時10分に地震発生。5分程度で児童生徒玄関と体育館非常口から,全員避難しました。年長組5人は,来年この校舎に来る子ども達。一足先に練習に参加し,たくさんの人がいることを学びました。

避難訓練終了後の休み時間。体育館前には中頓別学園の新しい制服とジャージの見本が展示され,みなさん見ていました。小学中高学年は,「僕ら着るんだよね~」「え~,いつ着るの~?」と物色していました。中学生も「リボン付けたい~」との感想。セーラー服にはない魅力があるようです。

13時35分から,全体での防災学校が始まりました。中学生はここからの参加です。

体験コーナーが4つあり,ローテーションをして学びました。(Dグループは中2・3のまちがいです)地域の方も参加しました。

こちらは④コーナー。中頓別消防によるAEDの使い方と心臓マッサージ体験です。

胸の表面から5センチ垂直に30回押すのはかなり重労働。中学生も一生懸命押しました。

①コーナー。自衛隊枝幸本部の方による「防災知識」のコーナー。寒いときにゴミ袋をかぶって暖をとる方法。

懐中電灯とPETボトルを使って照明を作る方法を学びました。(水のボトルよりもスポーツドリンクの方が光が良く広がるそうです。)

こちらは③コーナー。自衛隊名寄駐屯地の皆さんが,倒れている人を運ぶ方法を教えてくれました。
毛布と木で即席の担架を作る方法,小学校の校長先生を持ち上げてみました。


2人で運ぶ方法。

相手の腕を胸に巻き付け,腕ごと後ろ側に引っ張って動かす方法。


気を失っている人をおんぶして運ぶ方法。
①右横にそい寝し,②相手の膝を立て自分の脚をその下に入れ,②相手の左腕を取り,右側に回転しながら自分の体に巻き付けて引っ張ると,自分の背中に乗せることができます。

背中に乗せたら,火事場の馬鹿力で上げるそうです。

男子もやってみました。

あれ?上がんない?

女子でやってみる子も・・・?いつか使うときが来るかも知れませんね。

最後に②コーナー。これも名寄駐屯地の皆さん。災害地において倒壊した建物の内部を調べるためのファイバースコープや油圧カッターなどを見せていただきました。

どの子もやっていたファイバースコープの遊び方。見る方も見られる方も笑っています(^_^)v

機械モノを触るのが好きなのは,男子あるあるです。

中頓別役場の総務課からは,防災グッズの説明と配布がありました。非常食は各学級で試食しました。初めて食べた乾パン,本当に堅くて食べるのが大変!だったようです。

最後に,各グループから感想がありました。「いろんなことが学べた。地震があったときに備えて次に生かしたい。たくさんの人の協力があって学ぶことができた。」など,それぞれのグループにあった学びが交流されました。

今回は総勢165人。皆さんのご協力があり,よい訓練と防災教室となりました。来年に向けて方向性もできました。改めてご協力に感謝します。ありがとうございました。
